IS03とDesire比較

※はじめにお断り。
 ここでの比較はベンチマークとしては非常にお粗末です。
 計測条件が完全一致ではないので。
 あまり深刻に受け取らないこと。
 あくまでも参考程度に。


Desireを使って半年、IS03を使って1週間。やっと手に入れたauのAndroid。人情的にIS03がDesireに比べて性能が劣っているなどと考えたくはないわけです。
でも、実際使ってみるとなんかIS03モッサリしている気がする。それが気のせいなのかどうかモヤモヤしたので、比較してみました。
両端末で異なる条件といえば、
1.ハードウェア
2.OS(Froyo vs Eclair)
3.ネットワーク(SB vs au)
4.プリインストールアプリの作りの差
とかとかとか。
4.は例えばデフォルトの電話帳アプリとか電話アプリとかカメラアプリなんかの動作速度。そもそもアプリが違うんだから違ってて当たり前だけど、同じ目的を持っているなら動作速度が速くあって欲しいわけです。

◆計測条件
インストールしているアプリはプレインストール以外のアプリはなるべく一緒にしとく。
計測前に一度reboot。

◆計測方法
1.定量的比較
 0xBenchを利用して比較。
2.定性的比較
 個人的によく使うアプリを使って比較。
 特定のアプリ起動または特定の操作を5回程度繰り返してその速度をざっくりと比較。

◆結果
I:IS03
D:Desire
を意味する。

1.定量的比較
 ◇結果
  圧倒的にDesire速い。
  ※数値がデカイ方が速い。
  ・Linpack(Mflops)
   I:6.01
   D:38.5
  ・Composite
   I:7.06
   D:48.7
  ・Fast Fourie Transform
   I:4.97
   D:30.5
  ・Jacobi Successive Over-relaxation
   I:13.3
   D:107.8
  ・Monte Carlo integration
   I:1.53
   D:8.43
  ・Sparse matrix multiply
   I:6.84
   D:38.1
  ・dense LU matrix factorization
   I:8.67
   D:58.7
  ・Draw canvas
   I:27.0
   D:60.6
  ・Draw Circle
   I:29.0
   D:58.3
  ・Draw Cube
   I:27.3
   D:46.3
  ・OpenGL Blending
   I:28.3
   D:47.6
  ・OpenGL Fog
   I:28.5
   D:47.5
  ・Flying Teapot
   I:28.9
   D:19.3

2.定性的比較
 ◇結果
  美人時計起動とブラウザリロードの結果が逆転した。
  その他はほぼ同程度。
  0xBenchの結果ほどIS03が圧倒的に遅いということはなかった。
 ・電源OFFから起動完了(ロック画面表示まで)
  I:× 70s
  D:○ 40s
 ・gmail起動
  I:- 1s以下
  D:- 1s以下
 ・gmailメール表示
  I:- 1s以下
  D:- 1s以下
 ・twicca起動
  I:- 1s以下
  D:- 1s以下
 ・twicca TL更新
  I:- ほぼ同じ
  D:- ほぼ同じ
 ・カメラ起動
  I:○ 一瞬勝つ
  D:△
 ・電話帳起動
  I:- ほぼ同じ
  D:- ほぼ同じ
 ・美人時計起動
  I:×
  D:○ 5s程度速い
 ・ブラウザ www.google.comリロード
  I:○
  D:×
 ・Map起動
  I:- ほぼ同じ
  D:- ほぼ同じ
 ・ナビ 音声認識  
  I:- ほぼ同じ
  D:- ほぼ同じ
 ・ナビ 経路表示
  I:- ほぼ同じ
  D:- ほぼ同じ

◆まとめ
 ベンチマークだと圧倒的にDesireが速いが、実際シンプルな操作についてはあまり速度的な違いが見られない。

 じゃぁ、IS03そんなに悪くないのか、というと実際使ってみるとこういう単純な操作の結果には表れないなんとなくモッサリした感じはどうしても感じる。
 具体的には、
 ・フリックによるスクロールが一瞬遅れたり、途中引っかかったり。
 ・ロック解除のフリック操作が一瞬遅れたり。
 ・電源ボタン押してスリープ状態から液晶が明るくなるまでのタイムラグとか。
 ・プリインストールされているアプリがやたらとProgress Dialog出してユーザを待たせるI/Fだったり(具体的にはRun & Walkとか、Lismoとかね)。
 ・Activity切り替え時のアニメーションの動きにぎこちなさがあったり。

 たぶんGCの発生するタイミングや頻度の問題だったり、プリインストールアプリの癖の問題だったり、Froyoじゃなかったり、バッテリ節約のために液晶の反応をちょっと鈍めにしているとか(いや、本当の所は知らないけど)とかとかとか、いろいろ複雑な条件があるんだろうと思う。

 でも、IS03を弁護するなら
 ・スリープ中に加速度が取れる(SmartTraining的に必須)
 ・バッテリの持ちはDesireよりも良い。
 ・カメラで撮影した画像の色合いはDesireよりも良い。
 ・コンビネーション液晶は使い勝手が良い。
 ・内蔵メモリが豊富。
 ・プリインストールアプリをアンインストールできる。
 ・フォントが綺麗。
 ・アドレス交換に赤外線は必要(たぶん合コンでは必須)。

 でも、Desireを弁護するなら
 ・画面解像度が高いので、表示情報量が多い。
 ・光学式トラックボールがいい。
 ・microUSBに蓋がついていなくて充電しやすい(特に酔っぱらい時に効果を発揮)
 ・とにかくFroyoである。

というわけで、単純に速度だけでは比較できない状況もあったりするわけなのです。
こういったことひっくるめ「良い端末」に仕上げるのは各メーカーさんのセンスなんだろうなぁ、と。
私はメーカーの人間ではないのでよくわかりませんが、内部の部品だって単価の問題や自社部品は使用しないといけないとかで部品採用の可否が決まったりとか、いろいろと大人の事情もあるんでしょうね。

コメント

このブログの人気の投稿

Execノードを使う

Joinノードを使う(その4)

SendGridのX-SMTPAPIヘッダの使い方(Section Tags、Substitution Tags編)